あくびクラブ

気の向くまま出来事や思ったことを記録します。

文章の書き方

私は文章を書くのが非常に遅く、いつも難儀しております。最近は読書しても頭に残らないため、常にタネ不足ということもあります。なので、スラスラと書ける人がうらやましいです。

もの書きのノウハウを綴った本もたくさん買い込み研究しましたが、現状を顧みるに「効果なし」です。

その手の本の中に、少し変わったものがありました。残念なのは、本棚を探しても見当たらず、書名も記憶にないことです。なので、覚えている範囲で内容を再現しようと思います。

その本に曰く、まず大切なのは「部屋を掃除して精神統一する」こと。更に「心を虚しくする」。その上で、「序論・本論・結論、あるいは起承転結、または序破急などの構成を考える」ということでしたが、思わず笑ってしまいました。

記憶によれば「序破急」は舞踊・能楽などで用いられる言葉だったように思います。辞典をひもときますと、「音楽・舞楽の表現形式の三段階。「序」は最初で静かな気分を表し、「破」は中間部で変化に富み、「急」は最後で激しい盛り上がりを表す。後に能楽理論・連歌・俳句にも応用された。」『小学館 全文全訳古語辞典』、とありました。

たしかに、序破急は文章作成には馴染みにくいですね*1

 

ああ、それにしても何を書くべきか。

「二時間ばかり机の前に座りしが混沌として階を下りぬ」(茂吉)という心境です。

*1:序破急には、(転じて)「すべての物事の、始め・中(なか)・終わり。物事の展開してゆく流れ。「話に―の変化をつける」」『デジタル大辞泉』の意味もあるとのこと。