あくびクラブ

気の向くまま出来事や思ったことを記録します。

かんたんのあゆみ

こんにちわ!

体調が悪いやら、雑用が多いやら、なにやら落ち着かない日々を送っています。雑用以外の本当にせにゃならないことにも手が回らない始末です。そんな中、先週末、ついに倒れてしまいまして、もう寝た寝た(笑い)。温度変化に体が付いていけず、軽い風邪と、「やることが多すぎるストレス」が重なったことが原因の模様。過負荷つまり処理可能量を超えた、オーバーフローと言うヤツですね。

ちなみに、過負荷ではなく「カフカ」はハンガリーの作家で「意表をつく透徹したビジョンと夢幻性とにより,20世紀のドイツ文学史上画期的な散文作家として,全世界に強い影響を与えてきた。」(『世界大百科事典』)、「実存主義文学*1の先駆者。人間存在の不条理を、異常な事件にからませて写実的文体で描いた。作「変身」「審判」「城」「アメリカ」など。」(『デジタル大辞泉』)とのことです。『異邦人』を書いた作家かと思ったら、それは「カミユ」でした。

カフカは真面目に読んだことがないので読んでみたいと思いーーー留まろう。

www.shinchosha.co.jp

いやいや、そんなことより、「かんたんのあゆみ」って聞いたことありますか?

簡単に歩けること」じゃろうと思ったのですが、違います。「邯鄲の歩み」と書き、出所*2は『荘子(そうじ)』だそうです。

その箇所を現代語訳で引用します。

あなたもあの燕(えん・国名)の寿陵(じゅりょう・燕の邑名*3)という村の若者が、都会風の歩き方を習おうと趙(ちょう)の都邯鄲(みやこ、かんたん)に出かけて行った話を聞いたことがあるだろう。その若者は、まだ都会風の歩き方を身に着けない内に、これまでの歩き方も忘れてしまい、ただもう四つん這いになって村に帰る他なかったという。

荘子 上 全訳注 荘子全訳注 (講談社学術文庫) (p.1019). 講談社. Kindle 版.』 

 

要は、みやこ人の歩き方がカッコいいというのを田舎の青年が聞いて、都である邯鄲に行って歩行方法を学んだが、完全に習得する前に帰国することになったので、そのカッコいい歩き方ができないばかりか、故国での歩き方も忘れてしまい、腹ばいになって田舎に帰っていった、ということです。

なんと間抜けなとも思いますが、こういう話は私は好きです。自分自身間抜けなので。

それで、この故事から、次のような意味合いが引き出されるとのことです。

①自分の本分を忘れて他のまねをすると両者ともに失うことになるといういましめ。②何事によらず、学習の中途でやめると、全くのむだになるという教え。

新明解国語辞典

これ、特に②は、おっしゃる通りでございます。

気が乗らないとか言って資格試験勉強やブログを疎かにしている我が身にヒシヒシと響く訳でございます。

ああ、サボりすぎたるは尚及ばざるが如し。

何のことか分からない言葉を打ち始めましたので、この辺りでカフェオレで一服して寝ます(明日から頑張る)。

ちなみに、荘子の読みが「そうじ」であることを知らなかったことを告白します。だって、孔子老子は「こうし」・「ろうし」なので、荘子は「そうし」と思うじゃん。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

では、またね!

 

 

*1:何のことか分かりません。

*2:しゅっしょーー記事などがどこからでたのか、そのもとのところ。でどころ。

*3:邑名ーー読み方が「むらめい」で良いのか分かりませんでしたが、「寿陵という村の名前」という意味でしょう。