あくびクラブ

気の向くまま出来事や思ったことを記録します。

博多祇園山笠 7月15日まで

暑い日が続きますが、みなさまお元気でしょうか?九州北部の梅雨明けは、7月19日頃とのことです。

weathernews.jp

博多の街では、暑さや梅雨を吹き飛ばせとばかりに、博多祇園山笠が開催されています。7月1日~7月15日までです。博多では「山笠が終わると梅雨が明ける」と申します。ウエザーニュースの予想もこの言い伝えを元にしているのかな?

山笠には二つの側面があります。「静なる山笠」と「動なる山笠」です。

静なる山笠は、博多圏内の要所に建設される高さ10mほどの豪華絢爛たる飾り山笠のことです。山笠期間中、博多の街を見守ってくれます。

そして動なる山笠は舁き山(かきやま)のこと。1トンはあるという山を法被(はっぴ)に締め込み姿の男たちが「オイサー、オイサー」と担ぎます。流れ舁き、追い山ならし、集団山見せなどを経て、15日の早朝、4時59分、本番の追い山を迎えます。

www.hakatayamakasa.com

全7基が黎明*1*2櫛田神社から博多の街を駆け抜けます。ゴールはホテルオークラ福岡の北側、石村萬盛堂のあたりです。

www.fuk.hotelokura.co.jp

www.ishimura.co.jp

スケジュールにあるように、博多祇園山笠は見所満載なのですが、私が一番好きなのは一番山笠が櫛田入りしたときに、一旦、山笠を止め、一番山の男たちが「祝いめでた」を斉唱するところです。本当に胸にググッと迫るものがあります。

www.hakatayamakasa.com

そして、「オイサー!」と掛け声を発しながら、山笠が出発していく訳ですが、最後の山笠が出発したあとに、櫛田神社境内で「鎮めの能」が奉納されるところーーーこれも見落とせない山笠のヒトコマです。

ところで山笠の由来ですが、次のように伝えられています。

1241年に聖一国師*3が宋から帰国したとき、博多の街では疫病*4が蔓延して町民を苦しめていました。それを目の当たりにした聖一国師は町人の担ぐ施餓鬼*5*6に飛び乗って、病魔退散の祈祷水を撒いたーーーのが始まりとか。

私の両親は博多の人間でしたので、私もこの時期血が騒ぐーーーな~んて。

天気が良ければ、追い山ならし(日中、本番と同じコースを走る)だけでも見にいきたいな。

つたない文章を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。またね!

*1:れいめい:「夜明け」の意の漢語的表現。『新明解』

*2:あわせて「れいめいじ」と読む。

*3:禅僧。臨済禅の発展に貢献したほか、お茶やうどんなどを伝えた。

*4:えきびょう:悪性の伝染性の病気『新明解』。

*5:《「せがきえ(施餓鬼会)」の略》餓鬼道におちて飢餓に苦しむ亡者(餓鬼)に飲食物を施す意で、無縁の亡者のために催す読経や供養。真宗以外で広く行われる。本来、時節を限らない。七月一日より十五日にわたって行われるものは盂蘭盆うらぼんの施餓鬼。盂蘭盆と施餓鬼の併用が両者の混同を招いたらしい。『例文仏教語大辞典』

*6:施餓鬼会の時に設けられた棚のことと思います。